高峰山…945m
波乱に満ちた人間模様を孕んだ山
続ぎふ百山の1座。R19を恵那市から中津川へ入り、正面左側に見える平たくなだらかな山。それが高峰山。中津川市街から周辺を眺めると、なんだか米国ウエストヴァージニア州の山並みによく似ている。いつも通るたび、そう思ってたので、一度、登ってみたかった。
山には、それぞれ歴史がある。この高峰山も波乱に満ちた人間模様をはらだ山だった。曽我五郎十郎…この山を愛し、この地の民のため尽力した人物。木曽・裏木曽と言われる地域は、昔ヒノキの優良材が産出されるので、江戸時代は尾張藩の領地林、そして明治維新以降は御用林として厳しい管理下におかれていた。この状況を小説にしたのが島崎藤村の「木曾路はすべて山の中である。」でおなじみの「夜明け前」である。藤村は馬籠を舞台にしているが、坂下村を舞台に高峰山の坂下側を私財を投げ売って買い取ったのが曽我五郎十郎だ。その恩恵は計り知れないと言う。
山行き日 |
2018年3月11日(日) はれ |
山名 |
高峰山(たかみねやま) |
登り口/場所 |
中津川市 ちんの峠 |
標高 |
945m |
標高差 |
235m(累積標高:355m) |
距離 |
5.6km |
時間 |
2時間51分(山行時間:2時間1分) |
あてにならないお疲れ度 |
★☆☆☆☆ |
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【ルートタイム】ちんの峠11:22〜12:22高峰山12:31〜13:16山めしランチ13:57〜14:09ちんの峠〜14:13ゴール地点
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「ちんの峠」まで登って来ました。昔の駐車場だったのでしょうか?現在は道路工事中ですが、ここに停めさせてもらいました。 |
さて、登山口を探します。下調べしていません(^^;;
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案内板が見当たりません。取り敢えず林道に入ってみます。
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林道脇には「タラノキ」がいっぱい生えています。まもなく山菜の王様「タラの芽」が採れるでしょうw |
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ぐるっと回って林道を詰めます。
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詰めた場所からピンクのテープが見えます。ここから尾根に入って行きます。 |
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登山道は明瞭に伸びていました。
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緩やかに登って行きます。
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平坦な場所は湿地帯となっていました。
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さらに緩やかに登って行きます。
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林道の方にもピンクのテープが…
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従来の登山道と思われる方へ入り直しました。分からないので、これが最善策ですね。 |
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ヒノキ林の中を詰めます。
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あそこが山頂でしょうか?工事現場によくある仮設トイレが見えます。 |
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は〜い!山頂のようです。だだっ広い山頂ですね。
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945m高峰山です(^^♪
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二等三角点(点名:高峰山)を摘まんでおきますw
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そして証拠写真を一枚w
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皇后さまが御手播きになったヒノキが、ここに移植されていたんですね。第57回全国植樹祭は平成18年5月21日、下呂市萩原町四美の南飛騨健康増進センターおよび県内4ヶ所のサテライト会場で開催されたもので、約1万5千人が参加したという。 |
山頂からは中津川市街・恵那市街方面が開けていました。見えているのは美濃富士の「笠置山」 |
恵那市街方面。屏風山も見えます。眺望は、これぐらいでした。
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山頂は、こんなに広いです(^^♪
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お堂。
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中に石仏。観音様でしょうか?
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さぁ、こっちに下りるか?
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それとも、こっち?
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高峰林道へ下りて周回コースとしましょう♪
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へぇー!アマチュア無線のアンテナがありました。立派なものでした。ここからだと、遠くまで電波は飛ぶことでしょうね。 |
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では林道を目指しております。
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新しい林道がいっぱい入っており、よく分かりません。また登山道へ戻ることにしました。
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やはり林道開設は現在進行形でした。
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登山道へ戻り、山めしランチ場所を探します。
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この辺で、店開きしましょう♪
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本日の食材!シュウマイです(^^♪ では、カ〜ル3分クッキング開始!!
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千切りキャベツを敷き詰め、水を入れ蒸します。
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適当に状態を確認します。
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蒸し上がり!完成です。
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じゃあ、いただきま〜す(^^♪ 千切りキャベツも温野菜として食べてしまいました(^^)v |
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食後の珈琲はインスタント。
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まあ、こんなもんでしょうww
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これは、お持ち帰りに。
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片づけて撤収!
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なだらかな尾根を歩きます♪
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直進してきたらボロミニが樹間から見えました。
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登山道を外れ、そのまま下りました。
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到着!
周辺には3台ほど停まっていましたが、誰にも会いませんでした。 |
おまけ |
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麓から高峰山を見る。
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東側には恵那山
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少し下りて来たら恵那山を中心に左側が富士見台高原。右側には前衛峰の前山が目に飛び込んできました。雪はだいぶ解けているようですね。
いまから、中山道「落合宿」と「馬籠宿」の下見に出かけてきます(^^♪ (木曽路テクテク旅の模様はこちらから>>) |
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高峰山について地元の「やさか観光協会」HPによれば…
現在の市有林・高峰山(標高944m、290ha)は、明治4年の廃藩置県により苗木藩から払い下げられる事となりましたが、当時の坂下村にはその 資金(金68両)が無く他人の所有となる事を心配した当時の坂下村戸長「曽我五郎十郎翁」は、苗木藩より自費で払い下げを受け以後8年にわたり植林など山 の手入れを行った後、坂下村に寄付をされました。
その後高峰山から産出される木材は、旧坂下町の貴重な財源となり、学校・病院の建設など各種公共事業に貢献してきました。 特に昭和29年に当時の お金で2000万円を投じて島平地区に建設された旧坂下病院は、昭和36年にはすでに胃カメラ(ガストロカメラ)が導入され胃ガンの手術が行われており当 時では恵那郡一の病院と言われていました。
曽我五郎十郎翁の業績を讃え、現在でも毎年区長会主催により高峰神社において「曽我五郎十郎翁顕彰祭」が盛大に開催されております。以前は高峰山の 鎮野峠にあった高峰神社は老朽化のため、やさか観光協会により平成23年10月26日に坂下神社境内に頌徳碑と共に移設されております。
と記載されている。 |