奥三界岳(おくさんがいだけ)
思いのほか距離が長い、キツイ標高差、費やす時間…これが三界なのか?
、「三界」とは、世界の有り様をあらわしていると言う。凡夫が生死を繰り返しながら輪廻する世界を3つに分けたもので、つまり欲界・色界・無色界の三つの総称。
この三界を突き抜けた状態を、涅槃、解脱、悟り、と言われます。 悟れば、三界を出ることができると言う。つまり、苦しみの世界を超える努力によって、この三界から脱出できると解いているように感じる。
奥三界岳は、その名のごとく「苦しみ」を与える山だった。距離、標高差、時間…この三界を克服したあとには、絶景が待っているかと思えば、それほどでもなかった。だが、地元の人々から「奥三界さん」と慣れ親しまれている山だけに、山頂付近でも水源が豊富で、生活に必要な水を脈々と供給してる山であると思えた。
山行き日 |
2016年4月23日(土) くもり時々はれ |
山名 |
奥三界岳(おくさんがいだけ) |
登り口/場所 |
中津川市(旧川上村) 川上林道ゲート |
標高 |
1811m |
標高差 |
1092m(累積標高:2106m) |
距離 |
18.6q |
時間 |
9時間44分(歩行時間:8時間19分) |
あてにならないお疲れ度 |
★★★★☆ |
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【ルートタイム】7:42林道ゲート〜8:07銅穴の滝〜8:17吊り橋〜9:32林道出合い9:42〜10:29木製の二段橋〜11:01営林署小屋〜12:54奥三界岳13:56〜15:05営林署小屋15:09〜15:29二段橋〜16:10林道分岐16:19〜16:55吊り橋〜17:26林道ゲート |
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7時30分ごろ夕森公園奥にある川上林道ゲートに到着。準備をして出発です。 |
さぁ!ゲートを通り越します!!
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と、その時、下から登って来られた単独の男性。ご挨拶して進みます。このあと、銅穴の滝、倒木の難所、そして山頂でお会いすることになります。 |
林道を進むと、各所で滝が現れました。
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名前が付いた最初の滝。
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今度は滝ではありません。針葉樹と広葉樹が一本の木に自生している合体木でした。本当に珍しいものです! |
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その奥にカモシカの供養塔が…
カモシカは特別記念物ですので、供養塔があるのでしょう?! |
けっこう谷は深いです。
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朝靄に霞む山々。幻想的な風景です。
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山友のさこさん。軽やかです(^^♪
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東屋が見えました。
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銅穴の滝…とのことです。
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まだ山桜は咲いています。
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川上林道から山道へ入ります。
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一旦、登って下ると…
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この道標。ですが、こっちへは行きません。
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かなり揺れる吊り橋です。
渡れば、一気に300m以上登る急坂に変わりました。
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さこさん、調子が悪いようです。たぶん睡眠不足だと思います。
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慌てず、ゆっくり登りましょう♪
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山桜は、咲き終えたのか?これからなのか?…分かりません。
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調子はイマイチのさこさん
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かなり昔の切り株。伊勢神宮の式年遷宮で伐採されたのでしょうか?この周辺は江戸時代は尾張藩の藩林、明治以降は御用林、そして前後は国有林です。 |
伐採後の端材にヒノキが寄生。自然の力を見せつけています。
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あと、ちょっとで林道ですよ!
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林道に出ました。
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振り返ると…
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林道出合いで10分ほど休憩し出発したらこんな看板。林道本線を登ります。 |
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夕森山方面は雲がかかっています。
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西側は雲が取れてきました。
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遠くに二段になっている木製橋がみえました。でも、まだ遠いです。
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林道から沢を見下ろす。渓流釣りには最適なばしょか?
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二段の橋に到着。
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ショートカット道が用意されていましたww
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さこさんも踏ん張って登り切りました。
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今度の林道は、やたらと落石で崩壊しています。
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ガレ場なので、注意が必要
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あの木製の橋は、危なそう!
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いままで眺望が無かった林道歩き。途端に中津川の高峰山が目に飛び込んできました。 |
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ガレ場、さらに続きます。
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谷の向こうは笹原です。綺麗ですね。
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営林署の小屋に到着。長かった(汗)
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ここから、また急坂です!
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徐々に標高を上げていきます。見晴らしも良くなってきました。現れたのは枯れ木のモニュメント。笹原に映えます(^^♪ |
中津川方向。恵那山は雲の中です。
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ここを通り越すと…
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沢のガレ場です。結構、水が流れています。
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このガレ場で下山中の単独さんに遭遇。
山頂までの時間を聞いたら「あと1時間」とのこと。
聞かなければ良かったと後悔。
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中央アルプスを眺めながら、呼吸を整えますww
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さっきの情報は、まんざらガセではなかった。
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笹原から樹林帯へ入ります。
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だいぶ足に来ています(汗)
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山頂の銘板に間違えた(^^;;
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これが鏡池でしょうか?
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山頂の櫓が見えました!!
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会いたかったぜ! 年季ものの櫓さん(^^♪
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御嶽山も祝福♪
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こっちは「三界山」から尾根。
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山めしランチ!
飛騨名物「鶏ちゃん」。今日はキャベツと一緒に炒めます! |
そして、焼きそば!
1時間、山頂でくつろぎました。 |
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下山を開始し沢のガレ場まで来ました。
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ガレ場を通り越し営林署の小屋へ到着。
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怒涛の如く下ります。あの林道を歩かないと戻れません。
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ガレ場には困惑。
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二段の橋から滝を眺めました。水量が多いですね。
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木製ながら堅固な作りです。
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下から滝を眺めました。
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長ーい林道とは、これでおさらばです。
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300m下降し、吊り橋へ。膝は笑っています!
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やっとゲート! |
さぁ、帰ります(^^♪ |