小秀山(こひでやま)…1981.7m
初のシャリバテ、加えて残雪歩きで四苦八苦
小秀山(こひでやま)…岐阜県中津川市と長野県王滝村の県境にある日本二百名山のひとつ。登山ルートはたくさんあるが、今回は一般的な中津川市加子母の「乙女渓谷」から二の谷ルートで登り、三の谷ルートで下りるコースを選択した。
通常なら二の谷ルートでの登りが4時間そこそこ、三の谷ルートで下りが3時間強を予定しておけば充分らしい。したがって所要時間を8時間に設定。だが、そんな簡単には許してくれない小秀山だった。
山行き日 |
2013年5月16日(木)晴れ |
山名 |
小秀山(こひでやま) |
登り口/場所 |
岐阜県中津川市加子母(乙女渓谷) |
標高 |
1981.7m |
標高差 |
1094m(累積標高1712m) |
距離 |
14.6km |
時間 |
10時間31分(休憩、ランチタイム含む) |
あてにならないお疲れ度 |
★★★★★ |
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04:50乙女渓谷駐車場〜05:12ねじれ滝〜05:19和合の滝〜05:34展望台(朝食タイム)〜06:18烏帽子岩眺望〜06:35夫婦滝〜06:58子滝〜07:09沢渡り〜07:12孫滝〜07:48第一展望台(大休憩)〜08:02第二展望台〜08:18カモシカ渡り〜08:46三の谷分岐(大休憩)〜09:19兜岩〜09:31第一高原〜09:52第二高原〜10:34第三高原〜11:00小秀山山頂
11:40下山開始〜12:51兜岩〜13:06三の谷分岐〜13:25鶏岩眺望〜14:39山の神〜14:42林道出合〜15:08林道ゲート〜15:18乙女渓谷駐車場 |
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車中泊した加子母の道の駅から、わずか15分ぐらいで登り口となる「乙女渓谷キャンプ場」駐車場に到着した。時計は4時45分を指している。あたりは薄暗い。そして1台も駐車していない。一番乗りだ。
準備をして4時50分に出発。登山届のポストは中央管理棟にある。今回のルートは二の谷コースだから管理棟の右側からの入山となる。 |
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日の出時刻だが、山間だけにまだ薄暗い。そんな中を進む。橋を渡る。
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確りとした木道だ。これなら山頂まで片道4時間(案内板に記載)で悠々到着する…この時は、そう思った。歩いた木道を振り返ってみた。
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木道を登ってきたら「碧水湖」。綺麗なエメラルドグリーン。ここを地元では「めんぱ淵」というらしい。 |
渓谷沿いに架けられている木道は、いったいどこまで続くのであろうか? |
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徐々に高度を上げていく。
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ねじれ滝。
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和合の滝。
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初の展望台。
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展望台からは「夫婦滝」が望めたが遥か向こうだ。中央が男滝、右が女滝とのことだ。 |
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展望台で朝食。セブンイレブンで調達した「北海道ポテトのチーズ焼きパン」1個とモンカフェ1杯。
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二の谷避難小屋を通り過ぎると、ガレ場が登場し始めた。
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山道から烏帽子岩を眺める。
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旧夫婦滝展望台から眺めてみた。だいぶ近づいた。 |
夫婦滝の男滝に到着。なにか分からないが調子がイマイチだ。 |
落差80mの男滝 |
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注意書き。ここまででも軽装では無理かも…
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ガレ場はさらに続く。
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なかなかのガレ場。
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こんな斜面を登ってきた。
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梯子も登場。
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夫婦滝(男滝)の落ち口。
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その上に掛る木橋。
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橋の前の滝。子滝とのこと。
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今度はヒノキの根っ子道。
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続いて沢渡り。
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渡ったと思いきや、今度は沢登り。
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滝が現れてきた。
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孫滝に到着。ここまで登るのに、かなり疲労感があった。喝を入れるため、顔を洗う「冷てぇ〜!」
ここが最終の水場。今日は2L持っているから大丈夫だ。山頂までは、あと3.5kmとある。 |
根っ子の急登がまた始まった。
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鎧岩の左側を回り込んでガレ場を登る。
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尾根に出たか?!と思ったら第一展望台。ここまで3時間を要している。身体が重たいのか?足が重たいのか?体調がイマイチである。そんなわけで、ここで大休止することに決めた。山頂まで3.09km えぇ〜まだ400mしか歩いていない。
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第一展望台からの眺望。目の前に拝殿山、その右側には三国山。奥には白草山、高森山であろうか?
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次の休憩地点、三の谷分岐まで支尾根を登る。第二展望台などはパスした。
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やっと登場した「カモシカ渡り」。このルート最大の楽しい場所である。
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この根っ子を使ってよじ登る。 |
岩場もよじ登る。 |
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垂直の岩を空に向かって進む。 |
ナイフリッジのような岩稜。どこも難しい場所は無い。 |
ナイフリッジの上からの眺望。下呂の街だろうか?
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やっと三の谷分岐に到着。休憩!休憩!
ちょっと腹が減ってきた。この体調の悪さはシャリバテ気味ということか。力が出ないことも確かだ。でも、行動食は持参していない。これはいつものこと。
まさか、これほど急登の連続とは知らなかった。お茶で空腹を満たすことにする。 |
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分岐から10mほど登ったところに「休憩適地」の看板が…ww ここを通り過ぎ山道を進む。
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兜岩が目に飛び込んできた。
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断崖横断コースは通行止め。岩場コースで回り込む。
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注意しながら岩場を登り兜岩の元まで来た。
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兜岩。 |
霊峰・御嶽が大きい! ちょっと癒される。
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三国山から拝殿山への稜線。その奥は白草山であろうか?右遠くに白山だろうか?それとも雲であろうか?
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兜岩を通り越したら「残雪」が現れた。ズボズボはまる。
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第一高原に着。山頂まで1.83km
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第一高原から少し離れたところに前山唐塩山分岐。
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残雪の稜線を道標に従って進む。
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残雪はだんだん深くなってきた。
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地元の方が付けてくれたテープを頼りに進むが、途中で見失う。
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一応、GPSで方向を確認し進み、第二高原まで来た。
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林の中へ入れば残雪。何回、踏み抜いたことだろうか。撤退の二文字が脳裏をよぎる。 |
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第三高原に到着。
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中央アルプスが薄らと…
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小秀山山頂と避難小屋(秀峰舎)が見え、山頂を目指すことにした。
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シャリバテの中、きつい登り返しを乗り越え山頂に到着。この岩が山頂かと思ったら、その奥に山頂があった。
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名版。
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二等三角点(点名:小秀山)に泥だらけの靴でタッチ(すみません)
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山頂から霊峰・御嶽を望む。
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山頂から中央アルプスを望むが霞んでいる。
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山頂にある眺望案内板。
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避難小屋(秀峰舎)前で山めしランチとする。
避難小屋は平成22年に地元の方のご努力で完成したもの。バイオトイレやソーラーパネルが設置されている。室内はヒノキの香りが漂う。 |
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本日の山めしランチ。たったこれだけ。シャリバテは回復しない。
でも、40分ほど滞在。下山ルートは三の谷を進むことにしている。長丁場なので、撤収!下山開始。 |
残雪がある高原へ向けダッシュ!(そんなわけない。亀さん歩きである)
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残雪に悪戦苦闘しながら下りてきた。兜岩手前の登り返し。
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兜岩からの眺望。
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分岐まで、結構、急だった。
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三の谷分岐。右に入っていく。
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山道はこんな感じ。
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鶏岩が登場。
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これが鶏岩かなぁ〜?
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三の谷ルートで唯一危険個所。でも大したこと無いけど。
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だらだらと続く山道。九十九折りで下がる。が、変化なく飽きてくる。
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沢の音が大きくなりだしたら「山の神」に到着。
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今は閉鎖されている登山届ポスト。
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林道と出合。あと2q。足が悲鳴中。
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今度は林道歩き。少し行ったところで「カモシカ」が出迎えてくれた。が、恥ずかしいのか、すぐさま森へ消えてしまった。
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加子母の名水「秀宝泉」
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林道ゲート。あとちょっと。
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戻った!時計の針は午後3時18分を指していた。駐車場は自車が1台。
シャリバテで山頂に立った時は、もうフラフラ状態だった。行動食は持参すべし!鉄則を怠った。それに車中泊は寝られない。睡眠不足も響いたのだろう。
だが、素晴らしい山歩きとなった。10時間30分も要したが…
出会った人=なし(貸切)
出会った動物=林道でカモシカ1頭
出会った植物=アカヤシオ、ショウジョウバカマほか
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【おまけ】山道で出会った植物 |
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アカヤシオ |
ショウジョウバカマ |
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