三峰山は奈良県と三重県の県境に位置し、山頂に平坦で広大な高原を擁する山である。御杖村神末(こうずえ)から望むと、東西に連なる長い山稜が周囲を圧するように大きく感じる。
山頂の西に八丁平と呼ばれるヒメザサの草原が広がる。ここからの展望は、ワサビ峠、白髪山、大滝山、請取峠、トクマ山など大小の起伏を連ねる山並みと、台高山脈の雄峰・高見山を西に望む。また北に室生火山群、南には伊勢の山々を眺められる好展望である。
三峰山の魅力は冬の霧氷と春、稜線付近を一面に飾るシロヤシオの花だろう。三峰山北面の不動谷には10mほどの滝が懸かっており、冬の霧氷登山ルートとしてよく知られている。(ヤマケイより抜粋)